10/26(土)第62回日本歯周病学会にて当院の歯科衛生士がポスター発表いたしました。

10/26(土)、北九州市にて開催された第62回日本歯周病学会にて、当院の竹松歯科衛生士が「厳密な歯間清掃を含む歯周基本治療により改善した限局型重度慢性歯周炎の一症例とその治療反応性」と題し、ポスター発表を行いました。

【はじめに】限局型重度慢性⻭周炎の患者に対し,⻭間部の清掃に特に気をつけ,⻭周基本治療を 行なった症例を報告する。また,2007年のTomasiらの論文の結果を参照し,⻭周基本治療の効果 について考察する。
50代、男性、主訴:歯茎から出血がある。 【診査・検査所見】PCR 49%(⻭間部のプラークコントロール不良)BOP 35.9% PPD≧4mm 12.8%
全ての第一大臼⻭に⻭根⻑の1/2以上の⻭槽骨の吸収を認める。
【治療計画】1⻭周基本治療 2再評価 3修復治療 4SPT 【治療経過】口腔内写真とX線写真を用いて,⻭周炎の状態を説明。⻭間部の清掃に焦点を絞っ て,口腔衛生指導を行なった。⻭周基本治療終了後,再評価時のPCRは15.4%になり,⻭周組織の 改善が認められた。残存ポケットが認められた部位には外科処置を行ない,SPTへと移行した。 【考察・まとめ】患者は自身の⻭周炎の状態を認識していなかったが,口腔内写真,X線写真,⻭ 周組織検査結果の説明を通して,現状を認識し,能動的に⻭周治療に取り組んだ。口腔衛生指導を ⻭間部に絞り込むことで,これまで⻭間清掃の習慣が全くなかった状態からの習慣化を容易にでき た。Tomasiらの論文では,非喫煙者において,初診時にプラーク付着がある複根⻭の5~9mmの⻭ 周ポケットが,⻭周基本治療後に4mm以下になる可能性を,それぞれ81‚ 57‚ 30‚ 12‚ 4%として いる。今回,この論文の結果と同等以上の結果が出たことは,複根⻭にもかかわらず,分岐部病変 がなかったことと,患者が⻭間部の清掃を徹底できたことにあると考える。